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≪作品内容≫
○幼い頃に母親を亡くした少年・チョルミンは、ミリャン市警の父親と二人暮し。いつも一人で近所を歩き回ることから、いつしか皆に“野良犬(トンケ)”と呼ばれていた。ある日、出会った雑種犬を“野良犬(トンケ)”と名付け、まるで兄弟の様に生活を共にするようになる。
数年後、高校に入学しサッカー部に入部するもささいなことから中退してしまう。その後は、定職にも就かず無意味な毎日を過ごすばかり。そんな中、自分と同じく惰性で日々を送っている者のグループMJKと出会い、メンバー達と友情を深めていく。
ある日、トンケが帰宅すると家には、見知らぬ少女の姿があった。彼女は、両親がいない為、父が預かり面倒をみることになったスリの常習犯で、名はジョンエという。共同生活が始まり、最初は戸惑う二人だったが、ふとしたことから、互いを意識するようになっていった。
父に呼ばれ賭博現場の張り込みに付き合ったその日、現場で動きがあった。父と共に現場に乗り込んだトンケは、逮捕者の中にMJKの仲間・テットクの父の姿を見つける。彼の無実を信じるトンケは父に必死に彼の潔白を訴えるが、取り合ってもらえない。罠にはめられたと考えるトンケだったが、やがてその魔手はトンケにも迫っていく…。
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≪トリビア≫
☆チョン・ウソンが、訛りのある役を演じるのは、今回が初めて。
☆チョン・ウソンは、撮影中、独り言も訛りで言うほどのなりきりぶり。
☆“トンケ”とは野良犬の意味だが、親戚の子供を呼ぶ時にも使う、親しみと愛情のこもった呼称だ。
☆留置場の対決シーンの為、チョン・ウソンとキム・テウクは、1ヵ月に及びアクション訓練を受けた。
☆対決シーンでは、実際のパンチが互いの顔や体を何度も直撃し、キム・テウクは呼吸困難で救急車に運ばれた。
≪特記≫
☆チョン・ウソンにとって出演10本目の記念的作品。
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≪レビュー≫
○2006年4月にはチャン・ドンゴン主演の大作『タイフーン TYPHOON』の公開も控えるクァク・キョンテク監督が描く青春ドラマ。周りから“野良犬(トンケ)”と呼ばれる純朴な青年が、ある出会いを機に成長していく姿を描いていた青春ストーリーが本作である。
“野良犬(トンケ)”ことチョルミンを演じるのは、溢れる魅力で、女性のみならず男性をも魅了して止まない韓国映画界屈指の演技派スター、チョン・ウソン。大ヒット作『私の頭の中の消しゴム』や武侠作品『MUSA-武士-』等、固定のイメージに捉われることなく、常に様々な役柄に挑戦し続けてきた彼が、今回選んだのが『トンケの蒼い空』のチョルミン役である。本作は、彼にとって記念すべき10本目の映画出演作となる。それまでの雰囲気をガラリと変え、どうしようもないプータローだが、どこか放っておけない母性本能をくすぐる無垢な男“野良犬(トンケ)”を熱演している。大切なものを守るためには、自らを顧みることなく、突き進む、一種の危うささえ感じさせる純粋な生き方は、チョン・ウソンをして「こんなに役に没頭したことはない。この役を演じることにより、今まで仕事をする中で、自分の考え方を貫く意地・意欲を忘れていたことに気付かされた」と言わしめるほどであった。
そして、本作で恋人・ジョンエを演じているのがレポーターとしてデビューという経験を持っているオム・ジウォン。その後、女優に転身し、『マジック』『黄金馬車』などのTVドラマに出演し、2000年にホラー映画『REC【レック】』で映画デビューを飾っている。本作の出演に当たっては、ヒロイン役のオーディションに挑み、並み居る有名女優を押しのけ、ジョンエ役に抜擢されている。本作で女優としても大きな飛躍を遂げたと言ってもいい彼女は、その後も数々の映画・TVドラマに出演してその演技力に磨きを掛けている。カンヌ映画祭で話題を呼んだ『劇場前』やクォン・サンウ主演作『美しき野獣』にも出演するなど、今最も注目を集めている女優の一人である。
本作のメガホンを取るのは、『友へ チング』で韓国映画史上最高の観客動員数となる800万人の記録を樹立し、ヒットメーカーとして確固たる地位を気付いた実力派クァク・キョンテク。大衆感漂う本作でも観客の笑い所、泣き所をしっかりと掴み、新たなヒーロー像を確立させている。
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